忍者ブログ
本、漫画、映画のレビューおよび批評。たまにイギリス生活の雑多な記録。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7
Posted by - 2024.05.16,Thu
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by まめやもり - mameyamori - 2009.04.25,Sat

ホラー趣味と中世趣味とゴシックオカルト趣味が三拍子そろったアタシがこんなに趣味の悪いニュースを見逃すとお思いかい、え!


Metroの22日の記事より

デヴォンで葬儀屋さんを営む男性が、自宅の改修中に400年前に死んだと思われる猫のミイラを発見しました。

PR
Posted by まめやもり - mameyamori - 2009.03.11,Wed
昨日のエントリで触れた北アイルランドの警官殺害事件ですが、今回は土曜の英兵殺害を行った真IRA(RIRA)ではなくて、やはり非主流派で武装活動を続けているコンティニュイティIRA(CIRA)だったようです。声明が出たらしい。

どう考えても、RIRAの事件に触発されて、自分たちも存在意義を示さないと、ということで行動に出た という感じですね。

日曜の段階では政府のスポークスマンは「ふたたび英兵がベルファストの街に常駐するようなことはまず起こらない」と強調していた。いま、イギリス時間で10日午後3時の段階でガーディアンのサイトをチェックしたら、北アイルランド相がその方針に変化はない、英兵が対テロ任務で北アイルランドの街に戻ることはありえない、と言ったと書いていた。でも今後どうなるんだろう。

つぎに心配なのは軍の動きだけではなくて、反対側(プロテスタント側)の武装グループの動き。最悪なのは、彼らが報復攻撃に出ること。で、こういう場合の報復攻撃の犠牲者となるのは、これまでの歴史からいくと、たいてい武装グループとは直接の関係性がない、カトリックの市民だったような。

もし次にカトリック住民に対する無差別報復攻撃がきたら、事態はかなりやっかいになりそうだなあ……


一応ソース

http://www.guardian.co.uk/politics/2009/mar/10/northern-ireland-shootings
Posted by まめやもり - mameyamori - 2009.03.10,Tue
土曜日の夜に二人の英兵が北アイルランドで殺され、今日また一人警官が撃たれて死んだ。土曜の方は真IRAという非主流派IRAの声明が出たらしいが、今日のほうはまだ詳しい事がわかっていないらしい。現在政治家が次から次へと怒りやら驚きやらを表明しているところ。

土曜日の事件に関して言えば、英兵が北アイルランドで殺されたのは12年ぶりだという話で、ショッキングなニュースとして日曜はUK中のニュースがこれでもちきりだったようだ。昨日まったくニュースをチェックしなかったわたしは今日のラジオニュースで知りました。紛争が激しかったころに英軍とドンパチやっていた主流派の暫定派IRAの元幹部(マーティン・マクギネス、現在は北アイルランドの副首相)までもが、今回の非主流派の行動を非難し、UK首相のゴードンブラウンも何があろうと和平の邪魔はさせない!と意気込み、ガーディアンは事件が起こった街を取材して(http://www.guardian.co.uk/uk/2009/mar/09/real-ira-murders-massereene-soldiers)、プロテスタント住民はもちろん(歴史的に英軍への反感が強い)カトリック住民も兵士の死を心から悼んでますよ!とか強調して、政府もメディアも「社会がまっぷたつにわかれていがみあってた時代はもう終わったんです」というメッセージを出そうとしていた矢先に、今晩の事件。まだ犯行声明は出ていないみたいだけど、また真IRAなのかなあ。

土曜日の事件では、兵舎にピザを届けに来た二人の配達ピザ屋さん(ポーランドからの労働移民)も兵士と一緒にまとめて撃たれて、うち一人は瀕死だということなんですが、真IRAはこれを「英軍にピザを配達したということは英軍の協力者だから正当な標的だ」という位置づけにするんかいな。これは昔、紛争をやってたころ、主流派IRAが兵士と警察以外を殺すたびにそれを正当化してた常套句だが。
しかしなあー、現在のUK内においては、しかもイギリスアイルランドうんぬん以外の多様な文化・民族性の問題が(皮肉にも)他のUKに比べて圧倒的に認知されてない北アイルランドにおいては、民族的にアイルランド系だけどUK国籍が取得可能(たしか北アイルランドの人はアイルランド国籍とUK国籍とどっちかを選べたはず)な人と、旧東ヨーロッパからの労働移民と、どっちがグローバルな権力構造に搾取されてる存在かというと、かなり微妙じゃないか。打倒植民地支配と反帝国主義を名目に武力活動をするんだったら、現在進行形で進んでる新しい帝国主義のかたちに意識的になったりはしないものなのか。しないんだろうなあ。主流派IRAだったらまだともかくとして、真IRAにとっちゃ政治声明もある意味お飾りという印象がある。北アイルランド第二党シンフェイン(主流派IRAの政治部門)のジェリーアダムズが、「真IRAは英軍兵士を標的にしていると言っているが、今回の事件の目的は、英軍の警戒度をアップさせて英軍をもう一度北アイルランドに呼び戻すことにあるんじゃないか」とかいう意味のことを言ってたけど、説得力があるといえばある見方だ。真IRAの存在意義は英軍とドンパチやりつづける事にあるわけで、だとすると英軍兵士には北アイルランドにいてもらったほうがいいわけだもんね。

それにしても、今日あらためて認識したのはタイムズの社説の保守さ。今日はたまたま行った店でガーディアンが売り切れていたから、めったに買わないタイムズを買って、まあほかの報道は詳細でよかったんだけど、とにかく社説の論調にちょっとびっくりしましたよ。タイムズはインテリ・中産階級保守って位置づけで、穏健保守あたりだと思ってたんだけど、今日の社説はーこれはー……

http://www.timesonline.co.uk/tol/comment/leading_article/article5870801.ece

まず出だしから土曜の事件が「英軍兵士がアイルランド系ナショナリストに殺された」ものであることをほのめかしてあって、はい?という感じ。(「英軍兵士がアイルランド系ナショナリストに殺されることなく12年がすぎていたのに」と、直接的には書かないあたりがいやらしい。)「アイルランド系ナショナリスト」って、語義的にはIRAをさすものとして合ってるけど、BBCとかでも慣用的に北アイルランドのカトリック住民全体をさすものとして使われること多いんだよね。紛争当時ならこれでも、まあ、まちがいではなかったのかもしれませんが(主流派IRAが一定程度のカトリック住民の支持をえていたから)、非主流派がほとんど孤立して武装行動を続けてる現在では、ちょっとおかしいというか、カトリック系全体が武装行動を支持しているように意図的にミスリーディングしているのかどうかは知らないが……、

なんかこの後もすごくて、かつて暫定派が長く生き延びたのは近隣住民が彼らをかくまったからだ。なら、今回の犯人がつかまるかどうかも北アイルランドの住民次第じゃないか。とか書いていて、カトリック系住民が真IRAをかくまってんじゃないのーと暗にほのめかす。なら警察や政府にできることはない、平和を求めるんなら北アイルランドの住民たちが変わらなくてはならないんだ、とかいう論調。これもだが、はっきり書かない「ほのめかし」がいやらしい。このレトリック戦ってほんとイギリス書き英語の特徴って気がするが、保守バリバリの論調でやられるとけっこう癪にさわるんだ。うーん。いやあ、だって、非主流派IRAがほとんど孤立してるというのは、ろくに北アイルランド問題にくわしくないわたしでもよく耳にすることだよ……

一般化して説明するとつまり、ある民族集団のなかにごくごく少数の反政府過激派がいたとして、この社説は、そういう過激派がいるのは民族集団全体が悪いんだと。民族集団全体が、どうせやつらとつながってて、やつらをかくまってるんだろと。そういうことを言っているわけではないでしょうか……、

これ事件が起こった文脈が違えばレイシスト(人種差別主義者)呼ばわりされて不思議ないと思うんだけどなあ。ちょっとこれはひどいぜタイムズさん。
CALENDER
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
SEARCH THIS BLOG
Since_12Apr07
ABOUT ME
HN:
まめやもり - mameyamori

怠け者のちいさなやもりですが色々ぶつぶつ言うのは好きなようです。
時折超つたない英語を喋りますが修行中なのでどうかお許しください。

A tiny lazy gecko (=yamori) always mumbling something
Please excuse my poor English -- I am still under training
TRACKBACKS
BAR CODE FOR MOBILE
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]