本、漫画、映画のレビューおよび批評。たまにイギリス生活の雑多な記録。
Posted by まめやもり - mameyamori - 2009.04.25,Sat
ホラー趣味と中世趣味とゴシックオカルト趣味が三拍子そろったアタシがこんなに趣味の悪いニュースを見逃すとお思いかい、え!
Metroの22日の記事より
デヴォンで葬儀屋さんを営む男性が、自宅の改修中に400年前に死んだと思われる猫のミイラを発見しました。
きゃああああああ猫のミイラ! いやあん!
そういえばダブリンに行ったときに、クライスト教会で「ねずみを追っかけてる猫のミイラ」というアニマルセットなミイラを見たなあ。あれも趣ぶかかったです。さながら中世のトムとジェリーといったところで、なっかーよっくーケンカしてる最中にオルガンのなかに入り込んで、動けなくなってしまったんだと。二匹そろって。かわいいんだか悲劇なんだか……
話を戻すと、この猫ちゃん(ふつうの家猫にしちゃあ大きすぎるだろ、とこの写真の葬儀屋さんは興奮気味に語ったそうです。)は、壁のなかに潜り込んでそこで「詰まって」しまったか、あるいは悪霊を追い払うお守りとして壁の中に設置されたか、どちらかなんだそうです。
エクセター大学で民間魔術を専門に研究している学者さんによると、猫は「魔女や邪視、悪運などを避けるために、しばしば壁の中に置かれた」んだそうです。邪視(evil eye)というのは地中海近辺からヨーロッパにかけて広範囲に見られる民間信仰で、他人を不幸に陥れる事ができる「邪悪な視線」のことですね。魔女はこれを使えると言われてました。あるいは、この視線の持ち主が魔女だと言われました。「妬みの視線」がこの「邪視」として働くと信じられていたんだそうです。
それにしても、え、生きた猫を壁の中に入れるんですか、それとも死体を? というのがわたしの疑問だったんだけど、このメトロの記事からは、どっちかわかりませんなあ。いやあでも、こういう民間信仰の魔術ネタ呪術ネタって大好き。ほんと好き。民俗うんちく最高! このねー日常生活のシンボリズムをこれほど如実に示すものもありませんよ。われわれが気づかずにそのうちに生きている象徴体系を明るみに出してくれる知識だと思いませんか!(たんにホラー趣味なだけ)
実はこの猫を発見したのはこの葬儀屋さんが最初ではなく、彼の前に住んでた人が見つけて、でもそのままにしておいたものなんだそうです(近所の人談)。
この葬儀屋さんも同様にする予定だとか。「それがこの村の歴史ってわけだし、この家にちょっとしたお守りもつくわけだしね」。
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時折超つたない英語を喋りますが修行中なのでどうかお許しください。
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Please excuse my poor English -- I am still under training
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