本、漫画、映画のレビューおよび批評。たまにイギリス生活の雑多な記録。
Posted by まめやもり - mameyamori - 2006.06.28,Wed
昨日ブクログに『バジル氏の優雅な生活』文庫版2巻のレビューをアップ。
本日3巻のレビューを書くつもりであったが 明日にする。今日はダビンチ書いて寝る。(こうしていつも計画倒れ)
あ、ここを訪れる人もあまり多くないので大丈夫とは思いますが万が一のために断りを。わたしの読書感想文はすべてネタバレ含んでいます。以下も同様です。だからダビンチこれから読もうと思ってる人は注意してください。すいません。
-------
現在進行状況三分の一くらい。聖杯?ってのが出てきた。聖杯で良いのかな訳。Holy Grail。たしかこれアーサー王で円卓の騎士が探していた奴ですよね。同じ奴ですよね?(自信がない)
しかし
「君はそのSangrealのことをよく知っているさ。現代での呼称を聞けばわかるよ。実のところ、Sangrealについて聞いたことのない人間は地球上にほとんどいないくらいだ」
ソフィーは疑わしげだった。「わたしは聞いたことないわよ」
「あるさ」ランドンは微笑んだ。「ただ君らは聖杯という名の方に慣れ親しんでいるだけのことだよ」
ドドーン!という想像上のBGM付で謎の一つが明らかにされたわけですが、いやあキリスト教文化がそれほど浸透してない地域ではこれを暴露されても何がドドーンなのかピンと来ないでしょうよ。地球上にほとんどいないとか言っちゃあいけないよ!(ポリティカルコレクト風にお説教)少なくともわたしはぴんと来ませんでした(教養がないだけという話もある)。しかしこの本って日本社会で生まれ育った人間に取っちゃあ、わりと読者ターゲットが定まってくるお話だなあ。なんつかこう、中世の秘儀!とか、宗教的カリスマの隠された過去!とか異教崇拝!とか、オカルトの秘術!とか・・・(そんでたいてい近親相姦みたいなちとセクシャルなイケナイ空気が付されているような)・・・・そんな感じの、蘊蓄がものを言う、それでいてデカダンな感じのカルチャーというのが日本にも確実にあることはあるが、(いやわたしもそういうの好きですけどね)——そういうのに全然興味のないひとにとっては長いだけで面白くもなんともないんでなかろうか。
てかわたしが今まででいちばんトンデモと思ったっつか笑ったのは、あのSMチックに自分を痛めつけて恍惚としている彼の「イカニモ」っぷりでありました。アルビノという設定もすげーイカニモ。この本しょっぱなから娯楽映画っぽい設定多用しすぎだと思います。(ランドンさんが「世界で最もintriguingな100人」に取り上げられるとか。あれ「合州国で最も」だっけ?)
いやでも、そんな感じでちょっとバカにしながら読んでたんですけど(とくに最初の方)だんだん、エンターテインメントだと割り切ればけっこう良い出来なのでは、という気がしてきた。だって本当に「あと一章読んだらやめよう・・・ああ駄目だもう一章」ってなっちゃうんですもん!著者の思惑にまんまと嵌ってるなあ・・・ あとねー意外と主人公が可愛くなってきた。マニュアル車運転できないとか。美人警官がむやみに暴力的で主人公が情けないのがなんか面白い。あんまロマンス入れるの止めて、最後までズッコケコンビで行ってくれないかな。無理かな・・・
今週中に読み終わるのが目標。
本日3巻のレビューを書くつもりであったが 明日にする。今日はダビンチ書いて寝る。(こうしていつも計画倒れ)
あ、ここを訪れる人もあまり多くないので大丈夫とは思いますが万が一のために断りを。わたしの読書感想文はすべてネタバレ含んでいます。以下も同様です。だからダビンチこれから読もうと思ってる人は注意してください。すいません。
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現在進行状況三分の一くらい。聖杯?ってのが出てきた。聖杯で良いのかな訳。Holy Grail。たしかこれアーサー王で円卓の騎士が探していた奴ですよね。同じ奴ですよね?(自信がない)
しかし
「君はそのSangrealのことをよく知っているさ。現代での呼称を聞けばわかるよ。実のところ、Sangrealについて聞いたことのない人間は地球上にほとんどいないくらいだ」
ソフィーは疑わしげだった。「わたしは聞いたことないわよ」
「あるさ」ランドンは微笑んだ。「ただ君らは聖杯という名の方に慣れ親しんでいるだけのことだよ」
ドドーン!という想像上のBGM付で謎の一つが明らかにされたわけですが、いやあキリスト教文化がそれほど浸透してない地域ではこれを暴露されても何がドドーンなのかピンと来ないでしょうよ。地球上にほとんどいないとか言っちゃあいけないよ!(ポリティカルコレクト風にお説教)少なくともわたしはぴんと来ませんでした(教養がないだけという話もある)。しかしこの本って日本社会で生まれ育った人間に取っちゃあ、わりと読者ターゲットが定まってくるお話だなあ。なんつかこう、中世の秘儀!とか、宗教的カリスマの隠された過去!とか異教崇拝!とか、オカルトの秘術!とか・・・(そんでたいてい近親相姦みたいなちとセクシャルなイケナイ空気が付されているような)・・・・そんな感じの、蘊蓄がものを言う、それでいてデカダンな感じのカルチャーというのが日本にも確実にあることはあるが、(いやわたしもそういうの好きですけどね)——そういうのに全然興味のないひとにとっては長いだけで面白くもなんともないんでなかろうか。
てかわたしが今まででいちばんトンデモと思ったっつか笑ったのは、あのSMチックに自分を痛めつけて恍惚としている彼の「イカニモ」っぷりでありました。アルビノという設定もすげーイカニモ。この本しょっぱなから娯楽映画っぽい設定多用しすぎだと思います。(ランドンさんが「世界で最もintriguingな100人」に取り上げられるとか。あれ「合州国で最も」だっけ?)
いやでも、そんな感じでちょっとバカにしながら読んでたんですけど(とくに最初の方)だんだん、エンターテインメントだと割り切ればけっこう良い出来なのでは、という気がしてきた。だって本当に「あと一章読んだらやめよう・・・ああ駄目だもう一章」ってなっちゃうんですもん!著者の思惑にまんまと嵌ってるなあ・・・ あとねー意外と主人公が可愛くなってきた。マニュアル車運転できないとか。美人警官がむやみに暴力的で主人公が情けないのがなんか面白い。あんまロマンス入れるの止めて、最後までズッコケコンビで行ってくれないかな。無理かな・・・
今週中に読み終わるのが目標。
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怠け者のちいさなやもりですが色々ぶつぶつ言うのは好きなようです。
時折超つたない英語を喋りますが修行中なのでどうかお許しください。
A tiny lazy gecko (=yamori) always mumbling something
Please excuse my poor English -- I am still under training
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