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本、漫画、映画のレビューおよび批評。たまにイギリス生活の雑多な記録。
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Posted by まめやもり - mameyamori - 2006.07.09,Sun
お、2006年内に公開みたいだ。
配給はUPLINKという会社のようです。コチラ

アカデミー外国語映画部門にもノミネートされたし、ゴールデングローブの外国語映画賞も取っているからかな。それにしても良かったと思う。エンターテイメント系でない映画ってなかなか採算が取りにくいのかも知れないが、こういう配給会社は応援したいなあ。
それにしても以前初めて聞いたときにも思ったが、アカデミー賞が「パレスチナは国家でない」という理由でパレスチナ映画をノミネートから外してきたというのに呆れる。問題の大きな部分は、多くの人々に聞かれうる声、触れられうる表現というのに非常にバイアスがかかっているところにあると思うのだが(つまり様々な構造的な要因が重なって、一部の人たちの「肉声」というのがまったく届いていないという状況)国家制度というのは本当にその構造強化のために恣意的に利用されているんだなあ。

自爆をテーマにしているということで、重そうだから気軽に見に行きにくいと感じる人も多いかもしれませんが、実はそんなことはない映画だと思う。・・・なんというか・・・言い方が難しいけれど、重さがあえてそぎ落とされてる部分がある。とくにこう、ドラマチックにストーリーを盛り立てる重さが。もちろん考えさせる映画であることに変わりはありませんが。

占領軍は人の弱い部分を利用して密通者として雇う。そうやって屈辱と自分の弱さを毎日毎日見せつけられながら生きるということが、生きる尊厳を奪われてるということなんだ。という趣旨の台詞がありました(わたしはそう解釈した)。印象に残りました。

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