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本、漫画、映画のレビューおよび批評。たまにイギリス生活の雑多な記録。
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Posted by - 2024.05.15,Wed
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Posted by まめやもり - mameyamori - 2008.12.12,Fri






クリスマスが近いのでクリスマスお菓子を買ってみました。
白いてっぺんに描かれたヒイラギや飾りチョコが可愛いのですが、白いお皿なのでちょっと映えません……ね……?

ていうか白いケーキのかたっぽは絵がビニールにくっついて潰れちゃってますが、まあ気にしない。


ちなみに、この絵が描いてある方は まずかった です


例によって……
超絶甘かった。ホワイトチョコじゃなくて砂糖を固めたアイシングだった。
ちっこいほうはうまかったです。てかふつうの味した。ふつうにケーキとチョコだった。(ふつう=うまい と変換される舌になってきている昨今)

うーんでもイギリスだってお菓子が全部まずいってわけじゃないんです。言われてる程まずかないと思うんです。こないだ入ったカフェで頼んで出てきたコーヒーケーキはおいしかったよ。ごっついコーヒースポンジにぼーんってバタークリームが乗ってただけだけど(バタークリームちょっとのけて食べた)、それでもおいしかったんだ。日本のケーキの4倍くらいの大きさがあったけど……

あああああもう12月も12日だよう クリスマスカードあと数日で書かないとクリスマスまでに絶対届かないようー
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Posted by まめやもり - mameyamori - 2008.11.09,Sun
 自分の英語作文力のおそまつさに絶望した! 絶望した!

 いまさらって感じですが、そんなわけで絶望をおぼえたので、最近論文複写を英作文トレーニングとして始めました。自分の領域に近そうな、かつ文章が読みやすくていいなーと思う論文を、ひたすら複写するのです。論文一本丸々やろうと思うと死ぬまで終わらないので、一日30分と時間を決めて、とりあえず毎日続けるということで、先週開始しました。んまあ開始して四日目くらいですでにやり忘れたけど。駄目じゃん! よりによって三日で忘れなくても! 三日坊主がベタすぎるだろ!

 英語でものを書くときの自然なリズムみたいなものが、少しずつでも身に付いたらいいなーと思ってやり始めたトレーニングです。
 毎日毎日ひたすら英語を読んでると、「あ、この文章は第一言語が英語じゃない人が書いてるな」ってのがなんとなくわかるようになります。で、そういう「外国語として書かれた英語論文」には二種類あります。ひとつは、内容が難しくても文法構造が基本に忠実でわかりやすいため、ネイティブの人の文よりむしろ読みやすい文章。そして、英語としてのリズムや構成が不自然なので、読むさいに息がつけず、異様に読みづらい文章です。ちなみに後者は、査読を経た人文社会系の学術論文くらいのレベルになるとさすがに少ないですが、たまに採点する学部生のレポートくらいだとけっこうあります。そして、わたしもしょっちゅう後者のような文章を書いて指導教官に「なんだこれ読みづらいなー」って思われてる嫌な自信が激烈にある。あとで見返すと、自分ですら一読して意味がわからなかったりするもん。
 だから自然なリズムというのが自分の英文でも必要だなーと思うにいたったのですね……、

 余談ですが、たまに外国語として書かれた英語文章について「高校生レベルの英単語と文法しか使ってない」と言って(自分の文であれ他人の文であれ)卑下する発言を聞くことがあります。けれども、じっさいのとこ英作文の上達のレベルとしては、経験と想像から語ってみるに

 1. 日本語で考えて英語に翻訳しようとする  ←わたしは留学前ココ
   ↓
 2. 英語で考えはじめたが、使える単語と構文が少なすぎて何も書けない ←留学当初ココ
   ↓
 3. 難しいことを言おうとして意味不明な文を書く ←わたしは今ココ
   ↓        
 4. シンプルな単語を適切な文脈で用いた自然な文が書ける
   ↓
 (超えがたいハードル)
   ↓ 
 5. 英語の美文が書ける

となる気がします。つまり、高校生レベルの英単語しか使ってないのは、それで言いたい事が的確に言えているかぎり(ここ重要)、けっして悪い事じゃないんだよ…… 難しい単語を使ってても英語として不自然な文章の方が、「下手な書き手」の印象を与えるように思います。

 そんでもって、さすがに博士論文として提出する文章は最低「4」レベルじゃなきゃいけないので、できるだけ自然なリズムと言い回しを身につけるべく、トレーニングを始めたわけです。


プロセスとしては以下のような感じ

- まっさらなテキストファイルを立ち上げる 自分はマックなのでTextedit
- 論文から複写によさそうな段落をピックアップ。固有名詞や数字がたくさん入っているような、あまりに特殊具体的すぎる文章はパス。
- ワンセンテンスをじっくりと注意深く、一度か二度、読む。
- 原テキストを見ないで、頭に浮かべた内容から、もとの文章を再現するべくタイプする。
- 自分が再現した文章と、原テキストの文章を差異を確認する。文法的、言い回し的にまちがっていない差異は無視する。
- もう一度、原テキストを見ないで書いてみる。
- これを、文法や言い回しのまちがいがなくなり、ほぼ同じ構文で原文が再現されるまで繰り返す。
- 次のセンテンスに進む。


 ちなみに自分で編み出した英作文トレーニング法なので、どんだけ効力があるかはしらない。ただ、日本でも小説家志望の人が文章のくせを直したり表現法を広げるためのトレーニングとしてプロ小説の複写をやるって聞いたことがあったので、それを参考にした感じです。

 このトレーニングをやってて気づくのは、リズムの問題もあるんですが、それ以上に単数複数の再現と冠詞と定冠詞、すなわちaやanやtheのあるなしが、ほんと再現できていないということです。日本語は単数複数を区別しない言語なので、その中で生まれ育ってしまったわたしたちは、文章の内容を記憶しよう把握しようとするときに、単数複数や定冠詞のあるなしをそもそも概念化できないのですね。リンゴとかエンピツならわかりやすいですが、難しいのは抽象的な単語です。たった10秒前に読んだ文章なのに、たとえばpolarisationという単語にtheがついていたかどうか、あるいは複数だったかどうかが思い出せないんです。
 以前に日本から来た学生を指導したことのある教官に聞くと、これはわたしだけではなく、日本から来た留学生に共通してみられる傾向だそうです。むう、第一言語の力ってのはすごいですなあ。思考回路や記憶回路のいちばんディープなレベルに影響している気がする。
 あと、このトレーニングで気がつくようになったのは、前置詞とか慣用句です。この意味だとofなのかonなのかとか、あーこの動詞だと後ろにtoつけないとぜんぜん違う意味になるんだなあとか、もうほんと基礎レベルのことなんですが。意外と身に付いてない。

めんどくさいですが、とりあえずがんばって続けてみますよ! 二ヶ月続けたらちょっとは効果が出てくるやもしれません。

Posted by まめやもり - mameyamori - 2008.11.04,Tue
部屋がとても寒く、湯たんぽと室内履きが大活躍です。

うちの学部では博士課程の学生には院生部屋が与えられるんですが、そこはガンガンに暖房が効いているので、最近はもっぱら大学で執筆しています。六畳くらいの小さな部屋をもう一人の学生さんと共有しています。こういう待遇はイギリスの大学でもほんとうに場所によるようで、うちの学部は比較的ラッキーなほうなのかなーと思います。話を聞くと、博士課程の学生が大部屋にまとめて20人入れられるとかそういう学部もあるようです。でも去年までいた部屋は、6人部屋でパソコンが3つしかないとか、そんな感じだったけどね……しかも学部が貧乏だからプリンタがまた古くて、10枚印刷するごとに詰まってた。紙が。

今の部屋はじつは指導教官の隣の部屋なので、いいような悪いような……捕まえたいときにはすぐに捕まえられますが、書いたものの出来に自信がないときは、顔を合わせるのが気まずいです。
あと、とつぜん変な用を申し付けられることがあります。このあいだは指導教官がとつぜん体調を崩したというところにばったり出くわし、講義の始まる1時間前に資料とノートを渡され「代わりにやって」と頼まれ、死ぬかと思いました。まあ修士の講義なんで学生の数少ないし、みんな理解はあるしで、まあなんとかなったんですが(バイトとしてお金出たんで臨時収入だったし)。でもあまりの緊張で講義終わった直後に猛烈な吐き気に襲われました。大丈夫か自分。

わたしは基本的に極度の夜型で、いまはだいたい12時〜2時に大学に行って、9時とか10時に帰ってくる生活です。とはいえもちろん8時間9時間ぶっつづけで読みっぱなし書きっぱなしなわけではなく、たいてい間に数時間、人と雑談してるんだけどね。つーか今日はひたすら長く大学にいたわりには全然やってないぞ(いつものこと)何やってたんだろう……
朝10時に始め、夜7時に一日の読書・執筆を終わらせ、そのあと寝るまでダラダラするっていうのが長いこと理想なんですが、ここ数年ちっとも実現しませんね。夜9時とかになっても一日きちんと研究を進めた気がまったくしないので、だいたい毎日「この論文読もう」とか「この章最後まで書き上げよう」とか思って家にいろいろ持ち帰るんですが、部屋が寒いためにベッドのなかでパソコンに向かうはめになり、そうするとなんとなーく気分がだらけて、ネットで動画見ちゃったりとダメダメです。いや寒いからだから。寒いからだから!けして人間の本質が怠惰なわけじゃないから


というわけで、すいませんキモエントリ続行です。というかマンオンワイヤーが来年に日本でも公開されるらしいので、感想あげとこうと思ってるんだけど、うんそれは数日中に。

富野由悠季のロングインタビューがオンラインで上がっていたので、見てみました。いろいろ興味深いですね。

感じた事その1:ルネッサンス時代からクリエイターや表現者(画家や音楽家など)はつねに経済的援助をしてくれるパトロン(当時は王侯貴族)の意向と、自分のやりたいこと表現したい事の板ばさみだったわけですけど、この富野という人はそれとまったく同じ構造を現代サブカルチャー領域においてこの上なく体現してる人なのかなーと。名が知れてるわりには、金の都合で好きな事ができない鬱憤を抱えまくってるというか。ごついルサンチマンがとても人間臭いです。宮崎駿とかはこの人より比較的資本の圧力から自由にものを作ってる気がしますが、うーん、いや内実わからんけど。やっぱりカンヌ映画祭常連とかいうレベルにならんと好き放題にアニメを作ることはできんのだなあ。

感じた事その2:スピルバーグとかジョージルーカスみたいな、とにかく大衆受けする作品を作りたくて作りたくてたまらなかった(今でも作りたい)という発言が意外でした。この人の作るものそんなに知っているわけじゃないですが、大人も子供も男も女も喜ぶ超話題作品とかいうのとは、かなり違うような。マニア向けってわけでもないけど、なんと言ったらいいのだろう。とりあえず夢として想い描いているものと、現実につくってるもののカラーが違いすぎる気がします。まあ、違ってよかったけど。この人の物語造形と台詞回しのセンスでは、スピルバーグとジョージルーカス系は無理だろう。「認めたくないものだな 若さゆえのあやまちというものを」に「分かりにくい台詞はやめろ」という苦情が殺到したというのが笑いました。

感じた事その3:目標がむやみにでかい人というか、夢見がちで熱い人だなーという印象でした。もうおじいさんなんだけど。ガンダムなんていう作品をつくりながら、「改憲論者のような人間が出てしまうことに、自分の作品の影響力の限界を感じる」と言いきってしまえるところに、この世代ならではのロマンチストぶりを感じた気がします。良い意味でも悪い意味でも。つーか驚いた。熱いというか、正直すぎるだろう。
たしかに「いやーしょせん子供向けアニメですよ。戦争なんか語れるわけないですよはっはっはっ」とか言われたら幻滅はしそうな気がする。しかしなあ、ニュータイプとかサイコパワーの話だぞ。いやま漫画版ナウシカもかなり宗教がかってるけどさ……、

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時折超つたない英語を喋りますが修行中なのでどうかお許しください。

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Please excuse my poor English -- I am still under training
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