本、漫画、映画のレビューおよび批評。たまにイギリス生活の雑多な記録。
Posted by まめやもり - mameyamori - 2007.08.22,Wed
紀伊國屋書店ウェブの批評空間のレビューを見て知った。
ほ、ほしい!
超ほしい!
だけど英語版が見つかりませんよ。なぜ!?
チェコでの出版は2006年冬。
英語版が出てもいい時期のはずなのに……!
…………。
こんにち、われわれは英語が世界的公用語と化しつつある英語帝国主義の世界に生きている。それでもなお、世界各国の文化の紹介について、それぞれの言語での紹介の次に英語での紹介が最も詳しくかつ先進的である、とは限らない。そのことを最近ようやく実感しはじめた。結局、US・UK・オーストラリア・カナダ等の社会において「関心を持たれやすい」文化圏以外の国の文化は、英語でだって紹介されにくいんですな。
たとえば、日本文化の紹介だって、「伝統的」な「サムライ」「ゲイシャ」「ZEN」とかだと英語での紹介が多いかも知れないけど、サブカル系の漫画だったらフランス語での紹介のほうがずっと元気がいいのかもしれない。いや、よく知りませんけどね。でも、うちのような閑散ブログに「Japanese comic books」とかいう検索フレーズで来てたのは、フランス語表示ブラウザの人だったもの。(そのうち英語で少女漫画レビュー書きたいと思ってます。ほんとに……)
さて話を戻すと、東欧作品について言えば英語での紹介・翻訳は思ったほど潤沢ではない。往々にして日本での紹介のほうが詳しいこともあるんではないか。昨今のEU統合の流れでUKに東欧各国(ポーランド・スロバキア・ルーマニアなど)から多くの労働移民が流れ込んでいることは、UKでは毎日のように新聞に取り上げられる話題だが、それが大きな社会現象として注目されだしたのはしょせん最近のこと。結局のところ東欧の多くの国は「東」の旧共産圏であるわけで、逆に「英語」というものは「西」の象徴的言語であるわけだ。じゃあこの東欧カルチャー紹介の希薄さは、ベルリンの壁崩壊以前には英語圏に住む人にとって東欧文化への関心(および接触の機会そのもの)が大きく限られていた、そのなごりなんだろうか。
というか日本ってチェコ、ポーランド、ブルガリアなど東欧文化が比較的人気ある国なんだなあ、と思いました。ブルガリアン・ボイスのCD(グラミー賞受賞歴有り)がUKでほとんど売ってないのに驚愕しましたよ。
いずれにせよ、英語圏において東欧文化への興味はまだまだ未発展分野のようです。だって、だって、
シュヴァンクマイエルですよ!
しかも、原作テキストはイギリス人のルイス・キャロルですよ!
そんな馬鹿な……英語版がないなんて……
いや、彼の映像作品はほとんど英語版が出ているようなんですけどね。研究書もいくつかあるようだし。
まあそれに、この絵本については、アマゾン.co.jpに日本語訳版を海外発注すればいい話ではあります。しかしアマゾンジャパンの海外発注って利用したこと無いわ。友達が持ってきてくれる/ついでに送ってくれるなら別だけど、なんかせっかくUKにいるのにわざわざ日本の本を取り寄せるのもなあ、という気がしてしまうのです。一冊につき送料1500円くらいかかるしさ。
1500円か……あれ、もしかして安くないか?コレ(はた)
ところで、自分はシュヴァンクマイエル大ファンのはずですが、2006年に公開された最新作は見逃してます。
本当にファンなの?
そんなヘタレファンなので、この絵本も次に帰国したときまで買うのを待つかも知れません。ていうか、英訳出してくれ。つーか原作英語なんだから、「訳す」必要すらない本だぞ。いや、もしわたしの勘違いで、とっくに英語版が出ているのなら、どなたか教えてくださいな。でもAmazon.comにもAmazon.co.ukにも無かったんだよ。Svankmajerで検索したんだけど、綴り、あってますよね……
話変わるけど、今アマゾンco.jp行ったら、「いま最もクリックされている商品」としてトップページに表示されたのが、
・太宰治『人間失格』
・『クライシス コア - ファイナルファンタジーVII』
・『実践イラスト版 スローセックス完全マニュアル』
の三タイトルだった。
ファイナルファンタジーに本買うほど萌えた後、スローセックスを実践イラストつきで研究し、その後人間失格を読む生活を想像して、一瞬「なんかやだ」って思った。
でも考えてみたら(たといそういう人間がいたとしても)、まあ、ふつうの生活と言えなくもない。
ほ、ほしい!
超ほしい!
だけど英語版が見つかりませんよ。なぜ!?
チェコでの出版は2006年冬。
英語版が出てもいい時期のはずなのに……!
…………。
こんにち、われわれは英語が世界的公用語と化しつつある英語帝国主義の世界に生きている。それでもなお、世界各国の文化の紹介について、それぞれの言語での紹介の次に英語での紹介が最も詳しくかつ先進的である、とは限らない。そのことを最近ようやく実感しはじめた。結局、US・UK・オーストラリア・カナダ等の社会において「関心を持たれやすい」文化圏以外の国の文化は、英語でだって紹介されにくいんですな。
たとえば、日本文化の紹介だって、「伝統的」な「サムライ」「ゲイシャ」「ZEN」とかだと英語での紹介が多いかも知れないけど、サブカル系の漫画だったらフランス語での紹介のほうがずっと元気がいいのかもしれない。いや、よく知りませんけどね。でも、うちのような閑散ブログに「Japanese comic books」とかいう検索フレーズで来てたのは、フランス語表示ブラウザの人だったもの。(そのうち英語で少女漫画レビュー書きたいと思ってます。ほんとに……)
さて話を戻すと、東欧作品について言えば英語での紹介・翻訳は思ったほど潤沢ではない。往々にして日本での紹介のほうが詳しいこともあるんではないか。昨今のEU統合の流れでUKに東欧各国(ポーランド・スロバキア・ルーマニアなど)から多くの労働移民が流れ込んでいることは、UKでは毎日のように新聞に取り上げられる話題だが、それが大きな社会現象として注目されだしたのはしょせん最近のこと。結局のところ東欧の多くの国は「東」の旧共産圏であるわけで、逆に「英語」というものは「西」の象徴的言語であるわけだ。じゃあこの東欧カルチャー紹介の希薄さは、ベルリンの壁崩壊以前には英語圏に住む人にとって東欧文化への関心(および接触の機会そのもの)が大きく限られていた、そのなごりなんだろうか。
というか日本ってチェコ、ポーランド、ブルガリアなど東欧文化が比較的人気ある国なんだなあ、と思いました。ブルガリアン・ボイスのCD(グラミー賞受賞歴有り)がUKでほとんど売ってないのに驚愕しましたよ。
いずれにせよ、英語圏において東欧文化への興味はまだまだ未発展分野のようです。だって、だって、
シュヴァンクマイエルですよ!
しかも、原作テキストはイギリス人のルイス・キャロルですよ!
そんな馬鹿な……英語版がないなんて……
いや、彼の映像作品はほとんど英語版が出ているようなんですけどね。研究書もいくつかあるようだし。
まあそれに、この絵本については、アマゾン.co.jpに日本語訳版を海外発注すればいい話ではあります。しかしアマゾンジャパンの海外発注って利用したこと無いわ。友達が持ってきてくれる/ついでに送ってくれるなら別だけど、なんかせっかくUKにいるのにわざわざ日本の本を取り寄せるのもなあ、という気がしてしまうのです。一冊につき送料1500円くらいかかるしさ。
1500円か……あれ、もしかして安くないか?コレ(はた)
ところで、自分はシュヴァンクマイエル大ファンのはずですが、2006年に公開された最新作は見逃してます。
本当にファンなの?
そんなヘタレファンなので、この絵本も次に帰国したときまで買うのを待つかも知れません。ていうか、英訳出してくれ。つーか原作英語なんだから、「訳す」必要すらない本だぞ。いや、もしわたしの勘違いで、とっくに英語版が出ているのなら、どなたか教えてくださいな。でもAmazon.comにもAmazon.co.ukにも無かったんだよ。Svankmajerで検索したんだけど、綴り、あってますよね……
話変わるけど、今アマゾンco.jp行ったら、「いま最もクリックされている商品」としてトップページに表示されたのが、
・太宰治『人間失格』
・『クライシス コア - ファイナルファンタジーVII』
・『実践イラスト版 スローセックス完全マニュアル』
の三タイトルだった。
ファイナルファンタジーに本買うほど萌えた後、スローセックスを実践イラストつきで研究し、その後人間失格を読む生活を想像して、一瞬「なんかやだ」って思った。
でも考えてみたら(たといそういう人間がいたとしても)、まあ、ふつうの生活と言えなくもない。
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時折超つたない英語を喋りますが修行中なのでどうかお許しください。
A tiny lazy gecko (=yamori) always mumbling something
Please excuse my poor English -- I am still under training
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