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本、漫画、映画のレビューおよび批評。たまにイギリス生活の雑多な記録。
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Posted by - 2024.05.15,Wed
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Posted by まめやもり - mameyamori - 2008.06.12,Thu



 すでに何を書いたか記憶もあいまいになっているほど昔の関連エントリ「ナポリ編(1)」(2月にアップ)であるが、じつはナポリ編はまだ終わっていなかったのである。ということで、前エントリから4ヶ月、当の旅行からじつに半年以上を経て、なお旅行記の続きをアップすることにする。
 つーか本気で早くこのシリーズ終わらせんと、記憶がやばい。いまもナポリで一日目・二日目・三日目に何をしたかとっさに思い出せず、前エントリを参照しているようなていたらく。始めたことは早く終わらせようね! 忘れちゃうのもったいないしね!


・国立考古学博物館
 さて、一日目はスキャッパ・ナポリを中心とした市内観光、二日目はポンペイへと足をのばした今回のナポリ滞在(いやつっても半年前だけど)。三日目のふたたびの市内観光では、ナポリの観光名所に手当り次第に行ってみることに。
 朝起きてまず向かったのは、ナポリの一番人気観光名所とされる「国立考古学博物館(Museo archeologico nazionale)」。街で一番人気の観光名所が考古学博物館だなんて地味ィイイ、と思われるかもしれないが、ところがどっこいこの考古学博物館の所蔵物は並じゃないのだ。なにしろ、ポンペイとヘルクラネウムでの発掘品のうち、貴重な物はほとんどすべて、この考古学博物館に移されているからだ。たしかにポンペイは屋外遺跡だからある意味では雨ざらしで、貴重な美術品やモザイクなんかもポンペイに置きっぱなしだとすぐに劣化が進んでしまうもんなあ。
 
 ナポリの宿はこの考古学博物館のほぼ真ん前に取っていたので、博物館にはほぼ開館と同時に入館。街一番の観光名所といえども、平日のしかも閑散期、ツアーが一組二組いるほかは、客はちらほら見える程度だ。一日目に買ったアルテカードのおかげで、ほんらい7.5ユーロである考古学博物館の入場料はタダ(われわれの場合はポンペイについで二カ所目の入館であったため)。

 この博物館で面白かったのは、やっぱりポンペイ出土のモザイク群。中学高校の世界史の教科書に載ってるような、「え!これ知ってるよ!」なモザイクが次から次へと現れてくる。見所チェックを事前にちゃんとしていないために、驚きがひとしおだ。一番びっくりしたのが、コレ。




アレクサンダーーーーーーー!




 誰もが見たことがあるであろう、かのマケドニア帝国のアレクサンドロス大王陛下です。この肖像ってポンペイ出土のモザイクだったのか……というか、事前にちゃんとガイドブックを読んどけば、どこにでも載っている情報であるはずのような……しかしアレクサンダー大王の絵って必ずこれですよね。ほかの肖像があんまり残っていないんだろうなあ。
 全体像は下のような感じです。



 これはマケドニアがダレイオス3世率いるペルシャ帝国と戦った「イッソスの戦い」(BC333年)の様子だそうですが、かんじんのマケドニア軍のほうはモザイクがかなりはがれて、アレクサンドロスしか見えなくなっちゃってますね。ペルシャ軍のほうはかなり鮮明に残っているのに……それにしても王様見た目が若いなあ。少年じゃないか。ってか今調べたらこの戦いの時点で23歳だそうですよ。若いはずだ。

 あと有名どころといったらこれでしょうか? これはポンペイで有名なモザイクですよね。




 個人的にはコレも好きでした。ながぐつ半島の人びとはローマ時代から海産物をたくさん食べていたんだね。さすが食の国イタリア。




 考古学博物館内は撮影はオッケーだけどフラッシュが禁止なので、映像はちょっとブレているところがありますが、ご勘弁ください。とくにガラスケースに入っているモザイクや彫刻は、ガラスが光を反射するので、ちょっと撮りづらかった。


 さて、ポンペイ出土品のコーナーをぶらぶらしているうちに、ふと気づくと真っ赤な壁と天井に覆われた、なんとはなーしに扇情的なコーナーに入り込んでいる。んん……? 展示品をよくよく見てみると、さらに、んん……? なかなかに刺激的というか、アレだのコレだのを身も蓋もなく描いた彫刻だの絵だののオンパレード。
 いつのまにやら、この博物館のセンセーショナルな見どころである「秘蔵陳列室(Secret Cabinet)」に入りこんでいたのでした。この秘蔵陳列室、またの名を「猥褻作品陳列室(The Cabinet of Obscene Objects)」。19世紀当時には国の正式な認可を受けた重要な男性訪問者しか見ることの出来なかったという、古代の性芸術のお部屋。閉じていることも多いらしいのですが、われわれが訪れた日にはツアーの関係上か、たまたま扉が開かれていたようだ。超ラッキー! だって見たいじゃないですか古代猥褻物。
 
 古代の神話などを見ればすぐにわかるが、人間の性器はかなりユニバーサルに「豊穣」や「生命」のシンボルとして用いられる。したがって、それらをかたどった飾りや、性器を異様に強調した人形などは、転じて魔除けや幸福のお守りになったわけですな。この「秘蔵陳列室」でもまあ、ちょっとだけ呪術的というかおまじない的な遊び要素をふくんだ古代の日常品が展示されているのだが、それらも近代の価値観のなかでは女が絶対に見てはならないほど冒瀆的な「猥褻物」にしかならないわけだ。
 この陳列室の歴史を通じて、古代ギリシャ・ローマの性観念のありかただけでなく、近代西洋の性概念もが相対的に見えてくるような気がする。そういう意味で、陳列された物品の説明だけじゃなくて、秘蔵陳列室そのものの歴史が各所各所に事細かに解説されているありがたかった。われわれが博物館を通じて見るのは、エキゾチックな古代だけじゃなくて、古代をエキゾチック化してきた博物館の歴史そのものでもあるわけだからね。

 まあそういう理解の上で、しかしそれにしても、陳列されていたものは変ちくりんだったなあ。滑稽というのか……。巨大なファロスに手足がついたキテレツな動物をかたどった「ドアベル」とかが大小さまざまに十個も二十個もぶら下がって並んでて、なんでドアベルに性器くっつけなあかんのだろう。っていう感じです。まあ、上にも書いたけど性器は魔除けの意味があるんで、多く戸口に飾られたという事情があるみたいですが。干したイワシを鬼よけに戸口にぶら下げるみたいなもんかしらね。


なんか笑えますね
羽までついとる




 そんなこんなで、秘蔵陳列室については思わず売店で本まで買ってしまった私(英語版)。いや、なんだかんだ言って、こういうオバカなものを至極まじめに学術的に論じたものって、好きなんです。




・聖エルモ城、ヌオーヴォ城、「卵城」
 午前中いっぱい考古学博物館を見て、ようやく外に出る。昨日のポンペイに続いて、今日も外はびっくりするくらい良い天気です。おつぎに向かったのは、ナポリの西の丘上に建つ聖エルモ城。14世紀に建てられたという要塞城で、入場料は2ユーロだったかな? アルテカードを使えば半額です。
 とりたてて何の見物があるというわけではなかったけれど、海に面したナポリ市を一望できる景色がとにかく絶景でありました。ぽかああんと抜けた青空と、どこまでも続く海の上に時たまお船がしっぽの波をひいて走っているのがちっちゃく見えて、うーん、ストレスの抜ける景色でありました。





西洋のお城の中の光と影のコントラストって、なんか好き




 おつぎはヌオーヴォ城(Castel Nuovo)へ。途中でそのへんのカフェでご飯を買ってベンチで食べたりしつつ、急な坂を下っていく。このカフェ、ドイツ人らしき観光人のほかにまったく人がいなかったが、買った飯はうまかった(わたしピザ、友人はハム入りのおかずパンみたいなやつ。双方ともにボリュームたっぷり)。途中で通ったスペイン通りは、ナポリのなかでも下町中の下町といった雰囲気で、派手な格好をしたティーネイジャーのスクーター二人乗りが、ものすごいスピードで5センチ横を通り過ぎて行ったり来たりで、かなり怖かった。またそれが何組もひっきりなしに走ってるんだ。あれもナポリ独特のノリって感じだったなあ。ローマとかフィレンツェでは見られない、ちょっと泥臭くて古くさい不良な感じの風景。



 ヌオーヴォ城はルネッサンス芸術の極だとかいう門が豪華でした





 写真からもわかるように、ヌオーヴォ城に来た時点で日はすでにかなり傾いている。一日歩き通しのわたしたちも、当然かなりの疲労困憊度。それでも「せっかく来たんだから」の貧乏根性(主として友人ではなくわたしの貧乏根性)で取りあえず向かったのは、ナポリ宮殿。ただ、ここに関しては、とにもかくにも絢爛豪華な絵だの壁紙だの絨毯だののオンパレードを、ひたすらぼんやり黙々と見て回っていた感じです。内容ぜんぜん覚えてないや。おとなしくどこかのカフェで休んでいた方がよかったような気も……。
 この日の最後に向かったのは、夜景が美しいという海沿いの卵城(Castel dell'Ovo)。オレンジの明かりに照らされて、大小のボートが立ち並ぶ様や、海をはさんで遠くにちかちか光る街の光なんかが、とても綺麗でした。



 そんなこんなで強硬突破だったナポリ。前回も書きましたが、わたしはかなり好きな街でした。食べ物も、観光名所も人々の感覚も街の空気も、みんなどことなくあか抜けていなくて、素朴で、にぎやかで、ガラが悪い。でもそのガラの悪さのわりに、どこかカラッと明るい雰囲気を感じさせる。ローマだとか、フィレンツェのウフィッツィ美術館みたいに「人間の創造しうる芸術の極みが結集した」ような感じではなく、もっともっと世俗的で地味な感じ。でもどこか不思議な魅力があるんだよなあ。

 街角で見つけた現代版の「猛犬注意」の看板。古代都市ポンペイの「地元」意識が洒落た感じで現れていて、すごい可愛い。






 以上、長々と、ナポリぶらぶら散策記でした。お次はローマ! ローマ!






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Posted by まめやもり - mameyamori - 2008.02.25,Mon




・ローマからナポリへ
 さて、今回のイタリア旅行でローマとともに行動の拠点としたのがナポリである。ポンペイ見学のためにローマから出かけるのでは少し遠すぎるのではということで、せっかくだし南イタリアも少し見てみるか、ということで三泊の滞在を決めた。イギリスからローマに飛んだ便が夜に到着だったので、まずその日はローマで一泊、翌朝すぐにローマ駅から急行列車でナポリに向かった。この急行列車はウェブサイトtrenitaliaで予約できます。たしか片道一人19.5ユーロかなんかでした。サイトは英語表示にできるよ。
 (ただしこのサイト、クレジットカードのセキュリティチェックが甘いのか、チケットを購入した後、カード会社から本人確認の電話が来ました。長年ネットで買い物していますが、こんなんはじめてです。オオオ怖やああ大丈夫なんか。国の交通機関のウェブサイトなのにセキュリティチェック甘いってどういう・・・)

 ローマ駅ではナポリ行きのプラットフォームがぎりぎり15分前くらいになるまで表示されないので、電光掲示板の前を離れるに離れられず、お昼ごはんのサンドイッチを買いに行くのも一苦労。
 ちなみに、ローマ中央駅の地下に入っているスーパーマーケットで売っているものはどれもあんまりおいしくないです。ローマ滞在中にフォカッチャ・サンドとチキンの丸焼きを買ってみましたが、どれもイマイチな味だった。かろうじてピザが許容範囲内?(それでもイタリアの基準からしたらさしてうまくはない)。安いんだけど。サンドイッチなら地下にも他にいくつかあるサンドイッチ専門店のほうがずっとおいしいよ。

 ナポリ行き列車の出発はたしか20分ほど遅れたと思う。ちなみに西ヨーロッパで列車が遅れるので有名なのはイギリスとイタリアだそうだ。どーでもいいことで有名にならんでくれと言いたい。
 それにしてもいつまでたっても発車せず、機内放送も皆無なので、この列車でいいのかなあ・・・と座席でそわそわしましたが、隣のお姉さんに英語で「これナポリ行きですか?」と聞いてみたら、ウンウンと頷かれたんで安心。だけど、イタリア語だと日本語発音とほぼ一緒で「ナポリNapoli」なのに、イタリア語を喋るであろうお姉さんに英語で「ネープルズNaples?」って聞いてるって、ナンセンスだなあ。

ナポリ滞在の日程は
 一日目:ローマから移動。ナポリ市内見学
 二日目:ポンペイ
 三日目:ナポリ市内見学
といった具合。



・アルテ・カードの購入
 さて、何事もなくぶじにナポリに到着。その後われわれが最初にしたことは、アルテ・カードの購入です。
 このアルテ・カード、ナポリ近辺(カンパーニャ州)を重点的に見て回る場合にいろいろお得になる観光チケット。いくつか種類があるようだが、われわれが買ったのは三日有効のカンパーニャ州バージョン(25ユーロ)。これはナポリ市内だけの13ユーロのものより有効範囲が広く、ポンペイもカバーしているのが魅力だった。三日間、二つの観光地の入場料が無料になるほか、残りの観光地はすべて半額料金、さらにカンパーニャ州内の全公共交通機関(バス・地下鉄・列車)がすべて無料で利用できる。ポンペイは入場だけで10ユーロ以上、さらにナポリ市内からポンペイまでの交通料金で往復5ユーロ程度、またナポリの見所のひとつである考古学博物館の入場料が7.5ユーロだったので、ポンペイと考古学博物館に行って、地下鉄かバスに二回程度乗ればそれでもとが取れることになる。三日間ナポリ近辺にいてポンペイにも行くんだったら、まちがいなく買って損はない。



・ケイオティック・シティ・ナポリ
そんなわけで意気揚々とナポリ駅から市内に足を踏み出した……瞬間、




なああんだこれは


こええええええええ




カオス





 なんて混沌とした人と車の流れ・・・。信号なんてあってないようなもの。巨大交差点には車が縦横無尽にてんでばらばらな方向を向いて止まっており、そのあいだを通行人がかきわけるようにして渡っていく。その通行人に車の窓から顔を出して「邪魔だはよ行け」ブーイングを送る人々の車はどれもへこんでいたりミラーがひしゃげていたり。ええと地下鉄に乗りたいんですけどいったいどっちに行ったらいいんでしょう。不親切きわまりない標識を見つつ、邪魔ブーイングを受けながら右往左往するわたしたち。うわーUKってやたらめったら規律だってるというか、公共ルールに従うお国柄だったんだなあと、振り返ってみて改めて認識・・・・そういえばフットボール好きの友人が「イングランドのナショナルチームはメンバーがディシプリンド(規律化)されすぎていてアグレッシブさが足りない」とか言ってたような・・・このことか・・・
 ようやっと地下鉄を探し当て、中央駅から一駅ほど離れたナポリ考古学博物館の近くへ。ナポリでとった宿は駅の近くではなく、少し離れたところだったのです。結果的にこれは大成功でしたが、これについてはまた後日、宿についてはまとめてエントリにしようと思います。

 まあそんなわけで、ナポリは全体的にものすっごく混沌としてるというか、猥雑というか、ゴチャゴチャしていて洗練されていないというか、だけどどことなく活気と「おかしみ」に満ちた街だなあ、と感じました。小汚い表通りを荷物引っ張りながらホテルに向かって歩いてて、なんだかおかしくなってきた。なんていうのだろう、たしかに治安は悪そうだし、田舎臭いし、町並みもなにもかも不格好なところがいっぱいあるんだけど、愛すべき人間くささがあるんだなあ。「危なさ」にかんしてナポリは折り紙付きらしく、たしかにスリとかそういう小悪党はウロウロしてそうなんだけど、心の髄から冷え切った巨悪のようなものは感じないのだ。いや、そんなもん感じる都市があんのかと問われると難しいが・・・。だがまちがいなく言えるのは、イギリスの治安の悪い場所には、もっと冷え切った怖さが空気に満ちている。ナポリはその点、ゴチャゴチャしてんだけど、あんまり殺伐としてないんだな。そうだ、殺伐としてないんだ。その表現がいちばんしっくりくるなあ。



・スキャッパ・ナポリ、ジェズ・ヌオーヴォ教会
 さて、そんなわけでホテルに落ち着いたわれわれは、荷物を置いて観光に繰り出しました。とりあえずに向かったのはスキャッパ・ナポリ。
 考古学博物館からちょっと南に下ったあたりにある、このごちゃごちゃとした通りには、アンティーク店や小道具店などが所狭しと建ち並んでいる。背のたかーい、古めかしい建物(だけども安アパート風にも見える)に囲まれて、ぎゅっと濃縮したように並んでいるお店の数々は見ていて面白い。季節柄か(11月だった)、クリスマスのミニアチュアの人形が異様にたくさん売っていた。みどり子の誕生の様子をドールハウス風に再現した、あれである。つーか並んでる店はどれもかしこもその展示ばっかりだった。個人的にドールハウスだの人形だのにほとんど興味がないのだが、あそこまで精巧で手の込んだものが大量に並んでいると、圧巻ではある。



スキャッパ・ナポリ近くのアパート
窓の桟は一階ごとに違うデザイン



 このあたりは多くの教会が建ち並んでるエリアで、あたりをきょろきょろしているだけで面白い。外見のインパクトが強烈だなあと思ったのは、ジェズ・ヌオーヴォ教会(Chiesa del Gesu Nuovo)だったなあ。これ、写真だとよくわからないですが、人間の胴体くらいある巨大な石のトゲトゲが教会の正面に一面に生えているんです。ロンリープラネットによると、「ナポリにおけるルネッサンス建築のもっとも偉大なる例」だそうです。このデコボコがルネッサンスなのかあ・・・。





 ちなみに、ナポリの教会は、午前と夕方5・6時〜7・8時に開館する。お昼〜午後5・6時は見学できない。ここ注意。われわれは午後に散策していたんで、このヌオーヴォ教会も閉まっていた。あとで夜ご飯を食べ終わってから来てみたら、偶然開いていたんで見学させてもらったのだが、外のギザギザの要塞風の趣とはまったく異なり、中はまろやかに豪華だった。なんというか、それもローマにいくつもある教会のように「うっおー金使ってんなこれ」という感じの豪華さとはどこか違う。いや金は使ってそうなんだけど、どことなく素朴な趣がある。金ピカギラギラよりも、素朴な彫刻の多さが印象的だったからかな。
 また当然だが、ローマの有名教会などより、地元の信者の方々の割合が圧倒的に高い。だらだらと見学していると夜の礼拝が始まってしまった。信者とおぼしき方の一人が代表として前に立ち、聖書の一句を読み上げると、その場の方々の全員があとについて復唱するというかたち。みな一様にうつむいて祈りをささげているさまはおごそかで、邪魔できないなあという思いが自然にわき上がる。友人ともども、足音を忍ばせてこっそり外に出た。

 それにしても、ごみごみした街の中にあってなお、古めかしい、趣深い一角があちこちにひっそりと隠れています。イギリスの町並みとはぜんぜん違うなあ。面白い。






例によって一エントリで終わりませんでつた。というわけで、ナポリ日記は次回に続きます。







Posted by まめやもり - mameyamori - 2008.02.07,Thu
ちょっとおおおおお

イージージェットの預け荷物料金が一個あたり£3.99に値上がりしてますよ!どういうことだ!いつのまに!!!これじゃ往復だと£8もするじゃないか。高いー!

11月にイタリア行ったときには一個£2だったのに……二倍ってどういうこっちゃ。値上げ早すぎだよ……これも原油高の影響なんでしょうか?

ちなみに、荷物を一個だけ預けるのにも金をとるようになったのと同時に、イージージェットはたしか手荷物の重量制限をとっぱらっているはずです。だから55x40x20cmの枠内に収まれば、預け荷物と同様、32kgまでオッケーです。その大きさで32kgの手荷物ってどんだけ……金塊でも入れたらそんなんなるでしょうか。あれ、金って重いんだっけ?(アホウが通る!)まちがったまちがった。32kgはスキーとかのスポーツ用品を預ける場合で、それ以外のは預け荷物も手荷物も20kgでした。Term & Condition(利用規約)ちゃんと読めー!!と自分に言った。(2008.02.07)

詳しい説明はこちら(別窓)

いや、3月にちょっとUK国内で移動するんで、その予約を……と思ったんですが、はい、手荷物だけで行くことに決めました。あっさりんこ。どうせ二泊三日だし。着た切りすずめで行こう。そうしよう。(いやさすがに一枚二枚は着替えあったほうがいい……かな……)
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