本、漫画、映画のレビューおよび批評。たまにイギリス生活の雑多な記録。
Posted by まめやもり - mameyamori - 2006.09.11,Mon
ご無沙汰です!引越し終わりましたー
先週月曜日に引っ越して、今日で7日目になりますが、現在の家なかなか良い感じです。
新居に来たらちょっとネット接続に時間がかかるかなと思ってたんですが、引っ越したその日にふつーに繋げました。・・・ってかこれ、ログインとかする必要もないのね・・・線つないだだけで一瞬で接続できんのね・・・(ちょっとびっくり)
そういや引越レポートするって書いて全然やってませんでした。貧乏学生の引越なんでこのブログ見て参考にするって人もそんないないかもしれませんが、まあちょっとくらいいるかもしれませんので 書いてみよう。
先週月曜日に引っ越して、今日で7日目になりますが、現在の家なかなか良い感じです。
新居に来たらちょっとネット接続に時間がかかるかなと思ってたんですが、引っ越したその日にふつーに繋げました。・・・ってかこれ、ログインとかする必要もないのね・・・線つないだだけで一瞬で接続できんのね・・・(ちょっとびっくり)
そういや引越レポートするって書いて全然やってませんでした。貧乏学生の引越なんでこのブログ見て参考にするって人もそんないないかもしれませんが、まあちょっとくらいいるかもしれませんので 書いてみよう。
前回のエントリで、大家に間借りするタイプのとこを探してる、と書きましたが、結局三軒見にいきました。そのうち二軒は大学のアコモデーションオフィスのウェブサイトで見つけた物件。大学から与えられているIDナンバーとパスを入れると、お家やフラットをシェアする人間を募集してる掲示板にアクセスできたり、大学に届け出られてる不動産物件を検索できるようになったりする。どこの大学でもあるのかは分からないけれど、とても便利です。ほんと。
一軒目
大学から徒歩30分くらいの大きな通りの近くにある一軒家。大家さんは40くらいの女性で、実は彼女自身パートタイムのPhD(★)をやってるという方だった。ぱっと見た印象は、とにかく、可愛い!お家がラブリー。丸い大きな出窓のリビングルームが表通りに面している、二階建てのおうち。イングランドの閑静な住宅街ではよく見るタイプのおうちですが、ねずみゲージみたいな学生寮に暮らしていた身には大変ラッヴリィ(漱石風)に見えます。リビングと食堂に古めかしい暖炉があって、大家さんに聞いたら、なんと冬には稼働するのだそうだ。こっちのお家はどこでも暖炉があるけれど、たいてい実質的な暖房はラディエーター(電気ストーブ)で、暖炉は人形とかカードとか本とかイロイロ置く飾りであることがほとんどなので、ちょっと嬉しかった。大家さんと二人で話をしていると、みゃあみゃあ声がするので振り向けば、灰色の猫が二匹。一匹は12才程度、もう一匹は大家さん曰く20才近いとか。20才って!まじですか。20才って猫が猫またになる年齢じゃなかったっけ。イギリスの猫は猫またにならんのか。
学生に貸す部屋は二階。8〜10畳程度の、黄色い壁の四角い綺麗なお部屋でした。ダブルベッド有り。ちょっと机が小さかったかな。ネットは?と聞くと、接続を分割する器具みたいのを買えば私が契約しているのを使えるわよ、と大家さん。
それからお庭を案内してもらう。つた性の植物が生い茂ったちょっとカオスなお庭(笑)だが、小さな薔薇の木があって可愛かったです。
★:イギリスでは学部でも修士でも博士課程でも、フルタイム(通常)のコースに加えてパートタイムというコースがあります。年間学費が半分で、課題もフルタイムの半分で、そのかわり年数が倍かかるというもの。要は、自分で生活費や学費を稼ぎながら勉強する人のためのコースで、週3日会社で働いて、週3日勉強して、みたいなスケジュールとなる。つまりは親に学費払って貰うんでなく自分で賄う若い人がそれだけ多いっていうことで、脛をかじりっぱなしの身分としてはほんと頭が下がります。まあ、このパートタイム留学生はできないんですけどね。EU学生は知りませんが、少なくとも日本から行く学生は大抵フルタイムでなきゃ駄目です。
ちなみにPhDは日本でいう博士のことです。Doctor of Philosophyかなんかの略で、哲学だろうと古典文学だろうと化学だろうと物理だろうとPhDという称号になります。
正直言って、この一軒目がかなり気に入ったんで、もうこれで決めていいかも、とすら思ってた。大学から遠かったけど、近いところだと狭くて高いし、ここ一年の運動不足を考えると多少歩いたほうがいい気がしたし、それで静かで広く可愛いお部屋ならそっちのほうが良いかなあと。あと猫いたし。(ペット飼ったことないんで憧れるんですよ動物との暮らし)
ところが、ここを見にいく直前にメールを書いていたお家からその次の日に連絡が。一年住んでくれる人が欲しいんですっていう物件がわりと多かったのだが、そこは珍しく「半年未満の人でもいいですよ」とのこと。ところがなんだかそのメール複雑で、どうやらクリスマスの時期には親戚がたくさん来るので一週間くらい出なくてはならないらしい(汗)なんだそりゃ。
一軒目気に入ってたし、なんか出たり入ったりめんどくさそうだったし、二軒目見学やめようかなあとも思ったんだけど、折角だしと思って電話をし、アポイントメントを取る。電話に出たのはこちらも中年の女性だったが、この家はどうやら夫婦で暮らしている様子。てきぱきした感じの人だ。
ということで、二軒目
ここもやっぱり大学から徒歩30分ほど。近くに広い広い公園(はんぱじゃなく広い)がある、やはり閑静な住宅街。ここのお家は一軒目より見た目が平たい感じで、少し建った年代が新しいのかと思ったが、大家さんに聞いてみると1920年代とか30年代あたりで、第二次大戦前なのは確実だとか。イングランドのお家はみんな古いなあ。古いからこう、こまごましたところが可愛いんだよなあ・・・(ドアとか鍵とか階段の手すりとか)。将来こんなおうち住みたいす。ほんと。
ちなみにあんまり可愛くない無機質な建物や家、それもモダァンなデザインではなく「効率」を狙って作った無機質な家というのも英国には確かに存在する。それが1960年代・70年代に建てられた建物。この時代は日本でも高度経済成長期で、粗悪な素材(アスベストとか)を使った味も素っ気もない建物がむやみに乱立した時期だが、英国でも同様で、住宅にせよ大学にせよ施設にせよ、この時期に建った建物はとにかく UGLY。つまりは大戦時に空襲によって破壊された町を近代的に再建する事業というのが、日本でも英国でも60年代から70年代はじめに忙しい時期を迎えたということだろう。そんで、建物が最低限一通りそろったところで、80年代か90年代くらいからデザインとか綺麗さとかゆとりとかそういうものを気にしだすという感じ。
この時期に建てられた大学の代表で、現在TIMESのUK大学ランキングで必ずトップ5・6あたりに入ってくる某W大学も、建物ほんとにUGLYですよ・・・いや優秀な大学であるとは思うけどさ・・・・。しかし、英国留学する日本人向けの掲示板とか行くと「W大学のキャンパスは近代的で綺麗」とか褒められているので、なんとも、なんとも。美的感覚はイロイロだと言うことですな。まあ、真四角な白い建物にペンキみたいな紫ででっかく L I B R A R Y と書かれた図書館にはわたしも笑った。あれはなんか、70年代ナンセンスサイケ映画みたいなクールさがあったことは認める。(でも絶対狙ってやったわけじゃないと思う)
閑話休題しすぎ(汗)二件目レポつづきです。外見はちょっと新しめに見えたおうちも、中に入ると階段・ドアなどクラシック。だがキッチンが意外と綺麗で、少々手狭ではあるもののなんか最新式っぽいピカピカしたオーブンや棚が据え付けられてる。キッチンを抜けるとやはりお庭があって、こちらは芝生のお庭に木のベンチ。一件目とは違った雰囲気だったけれど、なかなか素敵です。「友達を呼んで庭でお茶を飲んでもいいわよ」と大家さん。
学生に貸す部屋は三階。こちらも10畳〜12畳ほどあり、広い。部屋の両端に大きな窓があり、机に面した窓からは街が一望できる。屋根裏部屋風の、天井が尖ったタイプの部屋で、ところどころ生木を露出させているデザイン。取り付けられた電灯も、少しクラシックなアウトドア風で洒落ている。ただ、何やら部屋の真ん中に巨大なドラムセットが・・・・。なんだこれ。「うちには大学生の息子がいてね、今ウェールズにいるんだけど・・・」了解。息子さんの部屋を彼がいないあいだに貸すということなんですね(笑)
隣にもう一つ小さな部屋があって、そこはもう別の人に貸すことが決まっているそう。その人と二人だけで使えるシャワールームが同じ階にあって、これはなかなか条件が良いです。大家さんと共同だとやっぱり気を使うからね・・・
そんなわけで、意外や意外に二軒目もとっても好印象だったのでした。大学からの距離も値段も 一軒目とほぼ同じ!・・・迷うところです・・・どうしよう・・・二軒目の、バスルームが部屋の隣にある条件はかなり良いけど、ちょっとクリスマス前後の移動が面倒くさいし・・・それに一軒目は猫いたし・・・
と、迷っている間に学生寮のフラットメイトからもう一件話が舞い込んできたのでした。ということで三軒目の見学となるわけですが、いーかげん長いから明日かあさってにする。今日はもすこし論文読んで、寝る。
一軒目
大学から徒歩30分くらいの大きな通りの近くにある一軒家。大家さんは40くらいの女性で、実は彼女自身パートタイムのPhD(★)をやってるという方だった。ぱっと見た印象は、とにかく、可愛い!お家がラブリー。丸い大きな出窓のリビングルームが表通りに面している、二階建てのおうち。イングランドの閑静な住宅街ではよく見るタイプのおうちですが、ねずみゲージみたいな学生寮に暮らしていた身には大変ラッヴリィ(漱石風)に見えます。リビングと食堂に古めかしい暖炉があって、大家さんに聞いたら、なんと冬には稼働するのだそうだ。こっちのお家はどこでも暖炉があるけれど、たいてい実質的な暖房はラディエーター(電気ストーブ)で、暖炉は人形とかカードとか本とかイロイロ置く飾りであることがほとんどなので、ちょっと嬉しかった。大家さんと二人で話をしていると、みゃあみゃあ声がするので振り向けば、灰色の猫が二匹。一匹は12才程度、もう一匹は大家さん曰く20才近いとか。20才って!まじですか。20才って猫が猫またになる年齢じゃなかったっけ。イギリスの猫は猫またにならんのか。
学生に貸す部屋は二階。8〜10畳程度の、黄色い壁の四角い綺麗なお部屋でした。ダブルベッド有り。ちょっと机が小さかったかな。ネットは?と聞くと、接続を分割する器具みたいのを買えば私が契約しているのを使えるわよ、と大家さん。
それからお庭を案内してもらう。つた性の植物が生い茂ったちょっとカオスなお庭(笑)だが、小さな薔薇の木があって可愛かったです。
★:イギリスでは学部でも修士でも博士課程でも、フルタイム(通常)のコースに加えてパートタイムというコースがあります。年間学費が半分で、課題もフルタイムの半分で、そのかわり年数が倍かかるというもの。要は、自分で生活費や学費を稼ぎながら勉強する人のためのコースで、週3日会社で働いて、週3日勉強して、みたいなスケジュールとなる。つまりは親に学費払って貰うんでなく自分で賄う若い人がそれだけ多いっていうことで、脛をかじりっぱなしの身分としてはほんと頭が下がります。まあ、このパートタイム留学生はできないんですけどね。EU学生は知りませんが、少なくとも日本から行く学生は大抵フルタイムでなきゃ駄目です。
ちなみにPhDは日本でいう博士のことです。Doctor of Philosophyかなんかの略で、哲学だろうと古典文学だろうと化学だろうと物理だろうとPhDという称号になります。
正直言って、この一軒目がかなり気に入ったんで、もうこれで決めていいかも、とすら思ってた。大学から遠かったけど、近いところだと狭くて高いし、ここ一年の運動不足を考えると多少歩いたほうがいい気がしたし、それで静かで広く可愛いお部屋ならそっちのほうが良いかなあと。あと猫いたし。(ペット飼ったことないんで憧れるんですよ動物との暮らし)
ところが、ここを見にいく直前にメールを書いていたお家からその次の日に連絡が。一年住んでくれる人が欲しいんですっていう物件がわりと多かったのだが、そこは珍しく「半年未満の人でもいいですよ」とのこと。ところがなんだかそのメール複雑で、どうやらクリスマスの時期には親戚がたくさん来るので一週間くらい出なくてはならないらしい(汗)なんだそりゃ。
一軒目気に入ってたし、なんか出たり入ったりめんどくさそうだったし、二軒目見学やめようかなあとも思ったんだけど、折角だしと思って電話をし、アポイントメントを取る。電話に出たのはこちらも中年の女性だったが、この家はどうやら夫婦で暮らしている様子。てきぱきした感じの人だ。
ということで、二軒目
ここもやっぱり大学から徒歩30分ほど。近くに広い広い公園(はんぱじゃなく広い)がある、やはり閑静な住宅街。ここのお家は一軒目より見た目が平たい感じで、少し建った年代が新しいのかと思ったが、大家さんに聞いてみると1920年代とか30年代あたりで、第二次大戦前なのは確実だとか。イングランドのお家はみんな古いなあ。古いからこう、こまごましたところが可愛いんだよなあ・・・(ドアとか鍵とか階段の手すりとか)。将来こんなおうち住みたいす。ほんと。
ちなみにあんまり可愛くない無機質な建物や家、それもモダァンなデザインではなく「効率」を狙って作った無機質な家というのも英国には確かに存在する。それが1960年代・70年代に建てられた建物。この時代は日本でも高度経済成長期で、粗悪な素材(アスベストとか)を使った味も素っ気もない建物がむやみに乱立した時期だが、英国でも同様で、住宅にせよ大学にせよ施設にせよ、この時期に建った建物はとにかく UGLY。つまりは大戦時に空襲によって破壊された町を近代的に再建する事業というのが、日本でも英国でも60年代から70年代はじめに忙しい時期を迎えたということだろう。そんで、建物が最低限一通りそろったところで、80年代か90年代くらいからデザインとか綺麗さとかゆとりとかそういうものを気にしだすという感じ。
この時期に建てられた大学の代表で、現在TIMESのUK大学ランキングで必ずトップ5・6あたりに入ってくる某W大学も、建物ほんとにUGLYですよ・・・いや優秀な大学であるとは思うけどさ・・・・。しかし、英国留学する日本人向けの掲示板とか行くと「W大学のキャンパスは近代的で綺麗」とか褒められているので、なんとも、なんとも。美的感覚はイロイロだと言うことですな。まあ、真四角な白い建物にペンキみたいな紫ででっかく L I B R A R Y と書かれた図書館にはわたしも笑った。あれはなんか、70年代ナンセンスサイケ映画みたいなクールさがあったことは認める。(でも絶対狙ってやったわけじゃないと思う)
閑話休題しすぎ(汗)二件目レポつづきです。外見はちょっと新しめに見えたおうちも、中に入ると階段・ドアなどクラシック。だがキッチンが意外と綺麗で、少々手狭ではあるもののなんか最新式っぽいピカピカしたオーブンや棚が据え付けられてる。キッチンを抜けるとやはりお庭があって、こちらは芝生のお庭に木のベンチ。一件目とは違った雰囲気だったけれど、なかなか素敵です。「友達を呼んで庭でお茶を飲んでもいいわよ」と大家さん。
学生に貸す部屋は三階。こちらも10畳〜12畳ほどあり、広い。部屋の両端に大きな窓があり、机に面した窓からは街が一望できる。屋根裏部屋風の、天井が尖ったタイプの部屋で、ところどころ生木を露出させているデザイン。取り付けられた電灯も、少しクラシックなアウトドア風で洒落ている。ただ、何やら部屋の真ん中に巨大なドラムセットが・・・・。なんだこれ。「うちには大学生の息子がいてね、今ウェールズにいるんだけど・・・」了解。息子さんの部屋を彼がいないあいだに貸すということなんですね(笑)
隣にもう一つ小さな部屋があって、そこはもう別の人に貸すことが決まっているそう。その人と二人だけで使えるシャワールームが同じ階にあって、これはなかなか条件が良いです。大家さんと共同だとやっぱり気を使うからね・・・
そんなわけで、意外や意外に二軒目もとっても好印象だったのでした。大学からの距離も値段も 一軒目とほぼ同じ!・・・迷うところです・・・どうしよう・・・二軒目の、バスルームが部屋の隣にある条件はかなり良いけど、ちょっとクリスマス前後の移動が面倒くさいし・・・それに一軒目は猫いたし・・・
と、迷っている間に学生寮のフラットメイトからもう一件話が舞い込んできたのでした。ということで三軒目の見学となるわけですが、いーかげん長いから明日かあさってにする。今日はもすこし論文読んで、寝る。
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怠け者のちいさなやもりですが色々ぶつぶつ言うのは好きなようです。
時折超つたない英語を喋りますが修行中なのでどうかお許しください。
A tiny lazy gecko (=yamori) always mumbling something
Please excuse my poor English -- I am still under training
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