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本、漫画、映画のレビューおよび批評。たまにイギリス生活の雑多な記録。
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Posted by - 2025.02.03,Mon
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Posted by まめやもり - mameyamori - 2008.05.22,Thu

つづいて食事情

前回おもくそ不味いものを紹介したので、今回はわりといけるものを。


基本的に、海外で生活を始めるときのコツは、食について求めるものを変えてみることかなーと思います。まあそりゃ、うまい日本食が手に入んないのは当然なんだ。生で食べられる魚とか手に入んないのは仕方がないんだ。あっさりほんわりした家庭的な煮物の材料(れんこん、ひじき、ごぼう、さといも)とかがどこ行ったって見つかんなくて、たまに見つかったと思えば日本円で1000円超えてるような状態だって、仕方ないんだ。日本風と謳ってる料理屋に行ったら、「サーロインステーキ乗せタイ風ramen」(ラーメンのこと)が出てきたって、文句言っちゃいけないんだ。いや、いけないのかなあ……最後のは……さすがに……(いやーでも北海道行ったってバターラーメンとかあるしな!)

だけど、いかに食い物がまずいイギリスとはいえ、日本ではあんまりなじみがないけどおいしいものだって探せばあります。そういう、「こっちにいるからこそ毎日楽しめるもの」を開拓していくのが食生活を楽しむコツのような。イギリスで充実しているものは、これ以前書いたかどうだかおぼえてないけど、乳製品。ふつーの牛乳がすべて低温殺菌なので、牛乳はあきらかに日本のよりおいしいです。あと、生パスタ。乾燥パスタよりちょっと高いですが、種類豊富に手頃な値段で手に入る。詰め物入りパスタのラビオッリとかも、二食分300円程度で手に入る。


そんでわたしが最近はまっているのがこれです




レバーのパテ。ライ麦クラッカー乗せ。



なんかあんまりうまそうに見えないな! いや、でもおいしいんですよ。
上の写真のは、大手スーパーのセンズベリーの「鴨とオレンジのパテ」です。豚と鶏と鴨のレバーをミックスしてパテにして、それにオレンジソースのゼラチン固めがくっついてる。170gで£1.09なり。約220〜240円くらい?






肉製品はさすがに酪農国だけあって、豊富です。ベーコンやハム、あとこういう内蔵加工品系は、安いのから高いのまでいろいろあります。ソーセージも人気。だけど個人的にはイギリスタイプのカマボコみたいなソーセージより、ドイツタイプの粗挽きなウインナーのほうが断然好きなんですが……。なんかイギリスソーセージ、昔の魚肉ソーセージみたいな感じなんですよねちょっと。皮がパリッとしてないし……。

ちなみにパテの皿が乗ってるのはいまの下宿の部屋にはじめから置かれていた低めのテーブルです。わたしのじゃないけど、可愛いでしょ? ほこりだらけなのはわたしが掃除してないせいなのです、ご容赦ください……。

まあ、こんな偉そうなエントリをアップしつつ、正直言うとすっごいしょっちゅう刺身が心底食べたくなるんですが、それはそれ。(小声)
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Posted by まめやもり - mameyamori - 2008.05.15,Thu

下ごしらえが済んでいて、あとはフライパンで焼くだけ商品。日本でもいろいろと種類が豊富ですが、イギリスにも似たものがたくさんあります。こっちで多いのは、フライパンよりもオーブンに突っ込むだけってやつです。どの家庭もけっこう大きなオーブンを必ず持っているので。わたしも最近では毎日のようにオーブンを使って調理するようになりました。

今日たべたのもそんな半レディメイド商品のひとつ。




コレ




とあるスーパーマーケットで買った「鶏むね肉のチーズとハムのせ」。オーブンに25分間放り込むだけの簡単お肉。その名の通り、生の鶏むね肉にチーズとハム入りのこってりしたソースがかかってるだけ。それだけ……それだけなのに!




久しぶりにこんな不味いものを食ったぜ……





イギリスで生活していると、たまに(てか、しょっちゅう)こういう信じられないほど不味いものに出くわします。しかもそれが高いの。この鶏肉だって2切れ入りで3.5ポンド(約700〜800円)だよ……。
てかイギリスってなぜか鶏のむね肉が高いんですけどね。もも肉の3倍くらいします。日本の反対です。じゃあなんでイギリスでは見下されているけどジューシーでおいしいもも肉を買わないのかというと、全部巨大な骨がついていて、骨を取り除くのが超めんどくさいからです。いやそれでも買うけど。

このスーパーの「オーブンに放り込むだけ」シリーズは、以前ラムチョップのミントソースがけを買ったらかなりおいしかったんで、チキンもうまいだろうと思って買ってみたら大失敗でした。オオオ……

ナイフとフォークで突っつき回して吟味した結果、不味いのは上に乗ってるチーズクリーム(ソース?)であるということが判明したため、ソース全部そぎおとして醤油かけて食った。ふつうの鶏肉の味になりました。ちゃんと全部食べましたよ。鶏さんありがとう!

Posted by まめやもり - mameyamori - 2008.05.10,Sat
 BBCの歴史番組『Medieval Season』を最近よく見てます。
 なんだか数ヶ月の中世イングランド史特集をBBCが組んでるらしくて、中世の王様の食卓の料理レシピから農民一人の人生、権力の推移や性概念に至るまで、ずいぶん豊富で密度の濃い内容のドキュメンタリーが毎日のようにやってる。

 コチラ(ユーチューブ)はシリーズ全体の広告アニメ動画。中世のヘンテコ絵画を組み合わせたナンセンスっぷりがシュールで可愛い。あと、後ろの音楽はジミ・ヘンドリクスのパープルヘイズを中世楽器で演奏したやつらしいですよ。おもろい発想。

 その中世特集なんだけど、とくにオープン・ユニバーシティがセントアンドリューズ大の歴史教授Robert Bartlettと組んでプロデュースしてるInside the Medieval Mindというシリーズが非常に高品質ぽい。
 「知」「性」「信仰」「権力」の四回シリーズで、ネット上で「権力」を見ました。まあ、基本的には、野蛮で血みどろで、王がパチンと指を鳴らせば何万人もの人の首が飛ぶみたいな時代の話から、しだいに王の権力が制限され、マグナカルタでごくごく基本的な人権が保障され、商人が力をつけていき、そして民主主義の萌芽が……みたいな、すごく単線的な発展史観な見方なんだけどね。だけどその権力の推移を代表させるひとつひとつのエピソードにすごいドラマチックなのを持ってきてるのと(エピソードの結末が気になって番組を切れないくらいのハラハラ血みどろエピソード)、そのくせ本物の中世の絵画や美術、教会音楽を演出に用いることで陳腐さを払拭してるあたりのバランス感がうまい。あと、「あああ黒公子エドワードがここで出てくんのかあ!」とか「あああこうやって黒死病をもってきますか!」みたいな、「すごく有名な名前を意外な場所に持ってくる」技法。

 他局の歴史ドキュメンタリーだと、ドラマみたいにしてエピソードの「再現」をやってるのをよく見るんだけど、あれほんと陳腐になっちゃうんだよねえ。よっぽど演出がうまくて俳優が良くないと。

 今回のこの中世史特集に共通しているのは、「黒死病ののちに下層農民の地位向上の萌芽が起きた」みたいな歴史観みたいだ。黒死病でイングランド人口が半分になったってのも驚きながら、プロットの核は、それで労働力が激減したために結果的に王侯貴族に労働力を提供する農民の力が高まったってところみたいで、興味深い。どれだけイングランド史で共有された見方なのか知りませんが。

 気がついたのがつい最近で、かなりの部分を見逃してしまっているのが悔しい。どこかで「知」と「性」見られないかしら……。
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